Home DNA Report DNAイラクプロジェクト第1弾&第2弾シェルターで長い夜

シェルターで長い夜

シェルターで長い夜 身を寄せる子供、女性 コンクリート床に毛布 2003.3.28
 
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 連日の空爆にさらされる首都バグダッド。一部の市民は安全を求め、地下シェルタ ー(防空ごう)で長い夜を過ごす。現地で取材中のビデオジャーナリスト、横山朱子 さん(27)が二十八日、その様子を写真とともに共同通信に伝えた。猛爆に耐える 市民生活の一端が明らかになった。

横山さんによると、シェルターは建物の地下にあり、百人は収容できる広さがある が、この日集まったのは約二十人だった。開戦以来、夜に来て、朝になると近くの自 宅に帰る生活。床はコンクリートで、毛布を敷いて家族が身を寄せ合う。  政府関係者に聞くと、バグダッドには約五十のシェルターがあるが、男性は避難生 活を恥とするため、基本的に女性と八歳未満の男児用。しかし、男性が利用している 施設もあり、この日も数人がドミノをして遊んでいた。

 ミサイルの威力は強く、シェルターは完全に安全とは言えない。だが、横山さんは 「一緒に過ごすことで気を紛らわせようとしているのではないか」と感じた。空爆の 可能性が少ない住宅地に住む人たちは、自宅で生活しているという。

 横山さんによると、市民はみなおびえているが、特に爆撃の経験がなかった子供た ちが深刻で、大人は「子供たちが怖がってしょうがない」と口をそろえる。「普段よ りまじめにお祈りするようになった」と明かす女性もいた。 (共同通信)
 
 
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