Home DNA Report DNAイラクプロジェクト第1弾&第2弾空爆の下、たくましく

空爆の下、たくましく

空爆下、たくましく 市場や映画館にも客 2003.3.31

「市民たちは、たくましく生きている」―。ビデオジャーナリストの横山朱子さん (27)が三十一日、戦争長期化の見通しが強まる中でのバグダッド市民の様子を、 共同通信に伝えてきた。

連日続く空爆で被害が民間に拡大しているにもかかわらず、三十日の市内は市場も 開き通行人の数も増えるなど、二、三日前より落ち着きを取り戻したようだ。子供は いないが、女性は少しずつ町に戻り、「外に出なかったのは砂嵐だったから」と余裕 のあるところを見せた市民もいた。

街頭には依然として民兵や警察官があふれているが、やや緊張が緩み、外国人への 職務質問もこの日は見かけなかった。映画館には客が入り、閉店していた店も一部営 業を再開した。

一方、国営放送は終日、銃を撃ったり、チグリス川で泳いだり、子供を抱いたりす るフセイン大統領の映像を流している。「北朝鮮の映像のよう」と横山さん。ニュー スも、破壊した米軍の戦車や、韓国、インドネシアでの反戦デモの映像などイラクに とって都合がいいものばかり。

市内の落ち着きについては「バグダッド進攻が遅れるというニュースのためでは」 と推測。「少しでも余裕が出れば、市民たちはたくましく生きるということでしょう か」との感想の後で、「空爆は続いており、市民たちが恐怖の夜を過ごしていること に変わりはない」と付け加えた。 (共同通信)
 
 
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